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債券投資のチェックポイント

FINDING FUNDS編集部です。

東京出張の機会があり、空いた時間に街歩きをしました。出張前から楽しみにしていたのが、西武新宿駅前に今年の4月オープンした東急歌舞伎町タワーでした。地上からエスカレーターに乗り、吸い込まれるように建物内に入ると、鮮やかなネオンサインに彩られたレストランホールが出迎えてくれます。入り口から左手を進むと、かつて話題となったジェンダーレストイレがあり、記念写真を撮る観光客が見受けられました。「好きを極める」をコンセプトに掲げられた建物内には、ホテル、映画館、劇場、ライブホール、レストラン、ゲームセンターと、心がワクワクする娯楽が詰め込まれていました。中でも私が足を止めたのは、入り口にあった1つの美術品でした。

その美術品は、ビルバーガーと名付けられた作品で、2018年に解体が決まっていた歌舞伎町ブックセンタービルの全フロアを切り抜き、ビルの中にあった残地物を挟み込んだオブジェでした。オブジェに挟み込まれていたペットボトルの残骸やガラス、掃除機のホースなどから、新宿という町の様相が伺えました。また、ビルが解体されてから新しいものが生まれるという「スクラップアンドビルド」の考えがダイレクトに伝わってくる作品でした。オブジェの横には、歌舞伎町タワーが建てられた当時の出来事が書かれています。なかなか衝撃的な内容ですので、ぜひ遊びに向かわれた際にはチェックしてみてください。

スクラップアンドビルドは、知識においても同じことが言えると思っています。最近の株式市場の好況もあり、投資の勉強に励む若年層の方が増えていると聞きます。知識を積み上げ、これまでの固まった考えを改め、さらに勉強をする。知識のスクラップアンドビルドを通じて、より良い暮らしを目指していきましょう。今回のコラムでは、債券投資をする際のチェックポイントをお伝えします。専門用語の意味を理解することは、投資判断をする時の手助けとなります。

債券の条件を見てみよう

債券は企業などが発行する借用証書のようなものです。投資家に対して魅力のある条件を企業側が提示しないと、投資家はお金を出してくれません。では、これまで発行された債券の条件はどのようなものなのでしょうか。具体的な例として、今年の1月に販売された楽天モバイル債を見てみましょう。この債券は、楽天グループの個人向け社債として最大額となる2,500億円の発行となりました。

まずは債券が発行された背景を簡単にお伝えします。印象的なCMで認知されている楽天モバイルですが、場所によっては電波が繋がりにくいなど、ネガティブな意見も言われてきました。その背景にあるのが、基地局整備の遅れでした。今や私たちの生活に欠かせない携帯電話ですが、通話やデータ通信には電波を利用しています。携帯端末と直接電波のやり取りをしているのが基地局であり、電波を発信するアンテナと総受信機で構成されています。20〜50mの高さの鉄塔やビル、電柱や屋内にも基地局が取り付けられ、基地局がカバーするエリアが増えるほど、通話可能なエリアが広がります。

楽天モバイルは2019年9月に事業開始の発表をしますが、基地局が整っておらず、実際には2020年4月にサービスを本格稼働させました。楽天モバイルのサービス本格稼働時、3月時点の基地局数は4,738地点であり、基地局整備は対処すべき課題の1つでした。総務省の発表によると、令和4年度の楽天モバイルの基地局数は5G, 4G合わせて56,104拠点とまだまだ数が足りていません。ちなみに5G, 4Gを合わせた拠点数は、NTTdocomoが279,252拠点、auが214,142拠点、softbankが210,991拠点です。今回の楽天モバイル債は、基地局整備の他、事業の運転資金への手当てとして発行されたのです。

さて、ここで具体的な発行条件を見てみましょう。表のチェックすべき箇所に色付けをしています。

(出所)楽天証券「楽天モバイル債(新発債)」より

まずは格付けです。会社の状態を第三者の立ち位置から評価する格付け機関というものがあり、今回はJCRという機関が格付けした内容が記載されています。債券の格付けは投資判断の際に最も有効となるものですので、次回コラムで詳しくお伝えしていきます。

次に利率と利払い日です。投資金額に対するリターンとそれが得られるタイミングがいつなのかは必ずチェックしましょう。債券の投資利益に対しては、株式と同じように20.315%の税金が課せられますので、表には税引前と税引後の2種類の利率が記載されています。

最後に償還日と発行価格です。償還とは債券が期限を迎える日のことで、この日まで債券を保有していると投資したお金が返還されます。発行価格は額面100円につき100円ですので、この債券を100万円投資したとすると、毎年2月10日と8月10日に税引前16,500円(100万円×3.3%÷2=16,500円)の利息を受け取ることができます。そして、2025年2月10日には、この利子と合わせて投資金である100万円が返ってきます。

株式より確実性の高い債券ですが、その企業が持つリスクを分析することは重要です。企業のリスク度合いについて、格付け機関が行う信用格付けは参考になりますので、次回コラムで詳しく学んでいきましょう。

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ファイファン編集部中の人

証券会社での飛び込み営業から不動産テックベンチャーへ転職。現在は金融と不動産、ITを掛け合わせた専門家となるべく、日々奮闘中。
FUNDING FUNDSのコラムを通じて、日本全体の金融リテラシーを向上させることが夢。趣味は街歩きとカフェ巡り。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト / 不動産証券化協会認定マスター