News

不動産投資ニュース

2022.12.7

私たちの生活には株がある

出所)PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

FINDING FUNDS編集部です。

日を追う毎に寒さが厳しくなってきました。今年の冬は厳しい寒さとなるそうで、冬場の電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。様々なモノの価格が上昇するインフレの時代、このコラムが少しでも皆様の息抜きになればと思っています。

さて、前コラムでは日銀の資産の買い入れについて学びました。ETFという投資商品を購入することで、日本企業の株価を下支えし、経済を安定させる目的があるとお伝えしました。ETFには株、債券、不動産など様々な投資商品の値動きと連動します。今回はその中でも株にフォーカスを当てていきます。

夕方の報道番組を見ていると、「本日の日経平均株価は380円35銭高の27,156円14銭となりました。昨日の会合では・・・」など、株に関する内容が伝えられていることに気づきます。「株は投資する人だけが気にしているんでしょ。私には関係ないよ。」とおっしゃる方は多いと思います。私も株を購入するなんてギャンブルだと考えていました。しかし、証券会社で働くことで、株は未来を想像させてくれる奥ゆかしいものだと考えるようになりました。

皆さんにも株の面白さが伝わるように、まずは株について学んでいきましょう。株は誰が作るのでしょうか。株はどうすれば買えるのでしょうか。株がどうなったら嬉しいのでしょうか。まずは、コラム恒例のパン屋さんを例に考えていきましょう。実は株は生活の役に立つ情報をくれる優秀な友達なのです。


そうだ、会社を作ろう

町に愛されるパン屋さんになろう。そう思ったあなたは貯金していたお金をもとに機材を買い、材料を買い、スタッフを雇い、必死にパンを作りました。愛らしい動物のフォルムをしたパンはインスタに掲載され、20~30代の女性向けに大ヒット。インスタのフォロワーから、「私の家でも、このパンを食べたい!」と、県外進出を望むメッセージが日々舞い込みます。

多くの方に自分のパンを食べてほしいと思ったあなたは事業拡大に取り組みます。しかし、お店を出店するほどのお金がありません。困ったあなたは、事業拡大に賛同してくれる人を探すことにしました。賛同してくれる人からお金を受け取り、そのお金でお店を出そうと考えたのです。お金を受け取ったお礼として、何かを差し出さなければなりません。そこで、あなたはパン屋さんを株式会社にして、その会社の株を渡すことにしました。

株を持つことの3つのメリット

株式会社は、多くの人からお金を集めて、そのお金でモノやサービスといった価値を生み出す組織です。株はお金を出してくれた人(株主と呼びます)に証拠として渡すもので、株主には大きく分けて3つの権利があります。

1. 利益配当請求権

株式会社が稼いだお金を受け取る権利のこと。配当金という名目で定期的に会社から配分されます。

2. 議決権

株主総会という、株主が集まる会合にて会社の方針が決められます。その会合に参加し、方針の賛成もしくは反対の意見を投じることができます。

3. 残余財産分配請求権

株式会社が解散(事業を全て辞めること)するときに、会社で残った財産を分けてもらう権利のこと。

あなたの熱心さが投資家の心を打ち、多くの方から会社の株を買いたいという申し出を受けることになりました。あなたは株を投資家に引き渡し、お金を手に入れ、めでたく新規出店の夢を叶えることができました。

しかし、このままではあなたを直接知っている人しか会社の株を購入することができません。しかし、証券取引所という場所で、あなたの会社の株を取り扱ってもらえるようになると、さらに多くの人が株を購入することができます。証券取引所で株式を取り扱ってもらう(株式上場と呼びます)には、様々な審査を通過しなければなりません。あなたは更なる事業展開を図るため、株式上場を新たに夢見るのでした。

株式上場という狭き門

株式上場は、IPO(Initial Public Offering)とも呼ばれ、多くの投資家に株を購入してもらうきっかけとなるものです。株式上場すると、会社が発行する株は証券取引所を通じて投資家に購入してもらえます。企業は株と引き換えにお金を手にすることができ、株式上場は事業拡大の強力なサポートとなります。

しかし、株式上場は気軽に行えるものではありません。企業が上場するのにふさわしいか、日本取引所グループが厳格に審査を行っています。審査基準は取引を行う場所に応じて定められており、大きく分けて3つの取引所があります。(以下、市場区分については日本取引所グループHPから引用)

1. プライム市場

グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場

2. スタンダード市場

公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場

3. グロース市場

高い成長可能性を有する企業向けの市場

次回のコラムでは、各市場の審査基準について学んでいきます。厳格な審査の上で選び抜かれたのは、どのような企業なのでしょうか。

この記事を書いた人

Avatar photo

ファイファン編集部中の人

証券会社での飛び込み営業から不動産テックベンチャーへ転職。現在は金融と不動産、ITを掛け合わせた専門家となるべく、日々奮闘中。
FUNDING FUNDSのコラムを通じて、日本全体の金融リテラシーを向上させることが夢。趣味は街歩きとカフェ巡り。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト / 不動産証券化協会認定マスター

アーカイブ