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人気上位の投資信託を見てみよう

FINDING FUNDS編集部です。

アメリカ政府が破綻するのではないか。地方銀行の連鎖倒産に引き続き、米国債の債務不履行(デフォルト)の可能性が高くなっています。新型コロナウイルスを発端とした景気減速、ロシアによるウクライナ侵攻、世界的なインフレにより、日本を除く中央銀行は金利を引き上げているのは皆さんもご存知のことと思います。アメリカでは、国債を発行して借金ができる金額(法定財務上限)が決められており、2021年12月に31兆4,600億ドルとされました。ちなみに1ドルを135円として換算すると、この金額は4,239兆円であり、途方もない金額であることが分かります。アメリカの借金は2001年から毎年1兆ドルずつ積み上げ続けられており、法定上限金額に近づく度に「アメリカが破綻する!」と騒ぎになっていました。下記はアメリカの債務残高の推移を示したグラフです。

(出所)FiscalData, The Department of the Treasury

アメリカ政府は発行した国債に対する利息を支払わなければなりませんが、法定債務上限に達するとそれができなくなります。安全資産とみなされていたアメリカ国債の利払いが止まると、金融市場で大混乱が起きることが予想されます。金融不安から金利が上昇し、住宅ローン金利やクレジットカードの金利に影響を与え、全世界の消費が冷え込む可能性が高まります。

さっさと上限金額を引き上げれば良いと思われるのですが、それには上下両院で賛同を得る必要があります。しかし、現在の上院はバイデン大統領率いる民主党、下院は共和党と上院、下院で政党が異なる「ねじれ」の状態となっており、両方の主張がぶつかり合い、こう着状態が続いています。民主党は景気悪化に対応すべく債務上限金額の引き上げを望んでいますが、共和党は政府の無駄遣いを減らすことが条件だと詰め寄っています。下院のケビン・マッカーシー議長はTwitterで「子供にクレジットカードを与え、それが上限金額に達した場合、その上限を引き上げ続けることはしないでしょう。子供と一緒に座り、どこで使い過ぎてしまったのか、どうしたら行動を変えることができるのか分からせるはずです。」と述べています。確かに一理あるように思えます。

仮に債務上限金額が引き上げられなかった場合、特別措置として数ヶ月間はアメリカ国債の破綻を引き延ばすことができます。しかし、これと引き換えに政府関係者の貯蓄プログラムへの支払い停止や社会保障などへの支出を減らすなど、政府関係の投資に悪影響を与えてしまいます。実は1960年以降、債務上限金額は78回引き上げられており、2011年には債務上限に達する2日前に上限引き上げに関する法案が成立しています。なので、今回も結局はギリギリのところで債務上限は引き上げられるという見方が大半ですが、大変不安定な状況であることは変わりありません。

この状況で、どのような投資信託が購入されているのでしょうか。今回のコラムでは、ネット証券の雄であるSBI証券の販売金額ランキングをもとに、注目されている投資信託を見ていきましょう。もちろん、人気があるからといって必ず儲けられる商品という保証はありません。今の流行を抑えて、自分なりの考えをもとに購入判断してみてくださいね。

幅広い商品に投資できるものが好まれている

SBI証券の4月度販売金額ランキングのうち上位5番までのものを書き出しました。SBI証券では投資信託を株式(国内・国際)、債券(国内・国際)、REIT(国内・国際)、バランス、その他と分類していますが、下記のランキングは取り扱っている投資信託全ての中で上位のものです。

1. SBIーSBI・V・S&P500インデックスファンド

2. 三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim 全世界(オール・カントリー)

3. SBIーSBI 日本株3.8ベアⅡ

4. 三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

5. SBIーSBI 日本株4.3ブル

ローマ字やカタカナが入り混じり、名前だけでは投資信託の特徴が分かりにくいのですが、2つに分類することができます。

まず、1, 2, 4にランクインしている投資信託ですが、これはインデックス型投資信託と呼ばれています。日本では日経平均株価、アメリカではS&P500など、世界にはその国の株価動向を示す指数が存在します。インデックス型投資信託は、この指数と同じ値動きをするように設計された投資信託のことを指します。

3, 5はレバレッジ型投資信託と呼ばれており、レバレッジ(Leverrage)は「てこの力」という意味です。少ない力で何倍もの仕事をするてこのように、ある指数の値動きと比べて何倍もの価格変動をするような商品設計となっています。商品名についているベアやブルは値動きの方向を示した業界用語です。ベアは熊を意味し、手を振り下ろす仕草から値下がりという意味を持ちます。ブルは牛を示し、ツノを振り上げる仕草から値上がりという意味を持ちます。覚えやすいですね。

次回のコラムでは、1〜5の投資信託を購入時の3つのチェックポイントに沿って見ていきましょう。

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ファイファン編集部中の人

証券会社での飛び込み営業から不動産テックベンチャーへ転職。現在は金融と不動産、ITを掛け合わせた専門家となるべく、日々奮闘中。
FUNDING FUNDSのコラムを通じて、日本全体の金融リテラシーを向上させることが夢。趣味は街歩きとカフェ巡り。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト / 不動産証券化協会認定マスター