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銀行が提供する3つの機能

出所)PexelsによるPixabayからの画像

FINDING FUNDS編集部です。

10月1日から、企業の内定が解禁となり、期待に胸を膨らませている就活生が多くいらっしゃるのではないでしょうか。かつての私と同じように、自分が実現したい夢や将来の展望がはっきりと見えず、悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。

私が就職活動を開始したときは、アベノミクスが始まったばかりのころ。安倍首相・黒田日銀総裁がタッグを組み、金融緩和による大胆な経済改革を実行していた時期です。その恩恵を受ける金融業界は、当時の私にとって憧れの存在でした。

時代は移り変わり、就活生の興味、関心は移り替わっていますが、今なお高い人気を誇っている業種が銀行だと思います。取り組む仕事の大きさや福利厚生が充実していることが、その要因と言えるのではないでしょうか。

銀行が取り組む仕事は数多くありますが、主に3つの機能を社会に提供してくれています。銀行が存在することで、私たちの生活にどのような影響を与えているのか。ぜひ一緒に学んでいきましょう。

私たちの生活を支える銀行

私たちは周りの人を幸せにすることでお金を得ることができます。第2回目のコラムでは、貰うお金と使うお金を差し引きし、貰うお金の方が多かった場合には、貯める袋にお金を入れていくということをご説明しました。また、皆さんの代わりにお金を安全に管理してくれるのが銀行ということもお伝えしました。

一般社団法人全国銀行協会によると、お金は経済をめぐる血液と例えた上で、『「人」「企業」「国・自治体」などにお金という血液を送り込む心臓のような存在』と表現しています。

銀行は、皆さんから預かったお金をそのまま持っておくということはしません。血液が循環することで健康な体でいられるように、お金も経済の中で循環することで、私たちの生活が幸せになっていきます。お金を循環させる銀行には、主に3つの機能があると言われています。

仲介機能

お仕事を通じて、あなたは周りの人を幸せにし、そのお返しとしてお金を受け取ります。人に喜ばれることに幸せを感じたあなたは仕事に邁進します。気づけば使う袋に入り切らないお金を手にしていました。余ったお金を手元に持っておくと、泥棒に盗まれるかもしれません。そう思ったあなたは、銀行に口座を作り、お金をそこに貯めておくことにしました。

ある日、あなたは地域の人が喜ぶパン屋さんを始めたいと思い立ちました。しかし、銀行に預けているお金を集めても、事業を始めるお金がありません。そこで、銀行の担当者に相談すると、「お金が足りないなら、お貸ししますよ」と返事がありました。銀行からお金を借りたあなたは、それを元にパン屋を始めることができました。

このように、銀行はお金を預かるだけでなく、必要とする人にお金を貸しています。お金が余っているところと、足りないところをうまく繋げている訳です。これを、仲介機能と呼びます。

この機能のおかげで、あなたはパン屋を始めることができ、地域の人に美味しいパンを届けることができるのです。

信用創造機能

あなたは銀行から借りたお金で、お店を建て、パンを焼くオーブンを買い、材料を仕入れました。それぞれの商品を買う時に、お金はあなたから取引先に移ります。その取引先にも貯める袋があり、余ったお金は銀行に預けられます。預けられた預金をもとに、銀行は新しい人にお金を貸していきます。

銀行からあなた、あなたから取引先、取引先から銀行へと、お金の場所は変わっていきます。お金の場所が変わる度、預金されるお金はどんどん増えていきます。これを信用創造機能と呼びます。世の中をめぐるお金が多いほど、経済が活発になっていきます。最近ニュースで時々流れる金融緩和とは、お金を世の中にめぐらせる政策なのです。

決済機能

あなたが作ったパンは、体に優しく美味しいと、地域でも有名になりました。パンは作る度に売れ、感謝の代わりであるお金があなたの銀行口座に入っていきます。そこからパンの材料や器材を買うことで、あなたは現金を使わずに取引をすることができます。これを決済機能と呼びます。

この機能のおかげで、最近ではインターネットを通じてお金を送金し、品物やサービスを購入することができるのです。

以上の3つの機能は、銀行が社会から信用されているからこそ発揮されるものです。信用ある銀行にはお金が集まり、そこから社会に対してお金を貸し出しているのです。

世の中の人を幸せにする事業には、お金がかかります。銀行はそうした事業にお金を貸すことで、めぐりめぐって、私たちの生活を豊かにしています。

銀行はお金を貸すかどうかの判断をしているのですが、その材料となるのが、日本銀行による金融政策です。日本銀行は、政府の銀行とも呼ばれ、私たちの生活に密着する銀行の行動を左右する事項を決定しています。現在は社会にお金を積極的に巡らせようとする金融緩和政策を実行しています。

私たちの生活にも影響を与える金融緩和について、次回は学んでいきましょう。

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ファイファン編集部中の人

証券会社での飛び込み営業から不動産テックベンチャーへ転職。現在は金融と不動産、ITを掛け合わせた専門家となるべく、日々奮闘中。
FUNDING FUNDSのコラムを通じて、日本全体の金融リテラシーを向上させることが夢。趣味は街歩きとカフェ巡り。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト / 不動産証券化協会認定マスター